研修で提供される知識やスキルは、受講者が受け取れて初めて意味があります。
そのためには、彼らの警戒心(何をやらされるのだろう?他者と比べられるのか?)を取り払い、この講師なら身をゆだねても大丈夫だと安心させることが重要です。
普通の講師は、自分の都合で本題に入ったり、やけに下手に出て受講生のご機嫌伺いをしてしまうので、研修講師としての毅然としたポジションを作れないのです。
また、プロ講師はこのアイスブレイクで参加者の様々な反応を観察し、研修の進行に有意義な情報を集めていきます。反応が早い人遅い人。目立ちたい人、正確さにこだわる人。リーダーになりたい人。周りと協調したい人。など、受講生の個性を見極めていきます。
このプロセスがあるから、プロ講師は的確なフィードバックが出来るのです。
→研修は限られた時間で行われます。立ち上がりを鮮やかに、できるだけ早く受講生の意欲を高めて研修の効果をマックスに持っていくことが重要です。
この研修では「プレゼンは依頼行為」と伝えます。説明でも解説でも紹介でもない、プレゼンは相手にお願いする行為だと!
理解しやすい言葉を使えば、自ずと受講生の食いつきも変わってきますね!
そこに持っていく説明としては、旬の話題や地域性を考慮。例えば、関西地区ならパナソニックやシャープの商品を題材に話を進めます。
→研修には、親しみやすさ(旬や地域性)と驚き(未知のキーワード)のバランスが大切。
プロ講師は、巧みな話術で受講生を飽きさせません。
この研修で行うのは「キャラクター自己紹介」。会社名や肩書きを離れたところで自分を表現してもらいます。そして自分が選んだ言葉の意味や他の人達との関係性を考えた後に再び挑戦すると、受講生の自己紹介がガラリと変わるのです。
→プロ講師は、研修の早い段階で、「自分の現状を認識してもらうこと」、そして「それは変化可能であること」を体感させます。さらに、他の受講者とほどよい競争意識を持てるように促します。
サードプレイスの研修では、受講者同士の人気投票を行うことがあります。他の受講者の成長に気づいたら票をあげるのです。そうすると、受講者間で「差」が生まれます。それが競争意識に繋がり、学びを加速させるのですが、一方でスタートダッシュに失敗したり、なかなか良いところを出せない人もいるわけです。アイスブレイクやワークは、彼らに逆転のチャンスが与えられるような工夫がちりばめられています。
→プロ講師の考える良い研修とは、受講者同士が切磋琢磨しあい、全員が主役になる機会がふんだんに盛り込まれている研修です。そのために講師には卓越したスキルが必要なのです。
アイコンタクトワークは人気のワーク。その秘密は、できると思っている人ほど心に刺さるからです。プレゼンの改善は、実はコンテンツよりもプレゼンターの見映えの変化に影響を受けます。いくら話の内容が良くても、プレゼンターに覇気が無ければつまらなく感じるものなのです。したがって、プレゼンターの立ち居振る舞いが変わるだけでプレゼンの効果は格段に上がります。ところが、ほとんどのプレゼンターはだらしなくプレゼンターをしているのです。それをこのワークでは、動画ではなく静止画で強烈に指摘します。
→研修にも慣れてきたタイミング(講師の言葉が確実に届く段階)で、受講者がハッとするような事実を突きつけます。研修にはメリハリも大切なのです。
研修はまだ続きますが、この先はクライアント様の希望によって大きくカスタマイズされる部分となります。
研修のゴールをどこに持っていくかで、内容が変わるわけです。
例えば、
個々のプレゼンに対するフィードバックを出来るだけ沢山するパターン。
グループワークを中心に、全員の意識をまとめる方向に促すパターン。
身近なテーマで短時間のプレゼンを繰り返し、場数を増やすパターン。
などです。
さらに2日間バージョンもあり、細かいところはクライアント様と内容を詰めていくことになります。
サードプレイスは、プロ講師の卓越したスキルを根拠に、このような受講者の成長にフォーカスした研修を提供しています。これが「外さない研修」と呼ばれる所以です。